妙覚寺からのお知らせ

あすから春のお彼岸です。

仏教での彼岸会とは「到彼岸(とうひがん)」と言い、煩悩(ぼんのう)多き迷いの世界(此岸(しがん))から悟りの世界(彼岸(ひがん))に到達することです。 法華経の「妙荘厳王本事品(みょうしょうごんのうほんじほん)第二十七」の中に仏の境地(彼岸)に到達すべく、六つの実践行目「六波羅密(ろくはらみつ)」が説かれております。

一、布施(ふせ)波羅密    一般には人に物を施すことの意です。

二、自戒(じかい)波羅密   身を慎み、感謝の心を磨(みが)くことです。

三、忍辱(にんにく)波羅密  如何なる困難にも耐え、寛容の精神を養うこと。

四、精進(しょうじん)波羅密 一心不乱に継続して努力すること。

五、禅定(ぜんじょう)波羅密 冷静沈着、心静かなる精神を確立すること。

六、智慧(ちえ)波羅密 本質を洞察し、真理を見極める心を高めること。

この六つの実践徳目は、私たちが正しく生きていき、且つ、理想的な人間形成のための必須不可欠の修行の項目であると説かれています。